高川山 1
久しぶりの山だ。4月に初児が生まれて以来、1回しか山に行ってない。1週間の休みが取れたので、どこかへ行きたいとは思っていた。普通なら4泊5日程度の計画を立てるのだろうが、体力的に無理なので1泊2日を予定していたが、子供が急に熱を出してしまった。「お父さん、山に行かないで遊んでよぉ。」と言われているようだ。2,3日して熱が下がった。天気予報では60−70%雨だったが、「秋雨の山も、よかんべなぁ」ということで、高川山に行くことにした。
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朝早くに目覚ましをかけたが、それよりさきに ウギャー という目覚ましで目がさめた。抱こうが、揺すろうが泣きやまないので、いつもより2時間早い
Breakfastを「調合」して、お母さんに預けて家を出た。 外へ出ると天気予報通り雨。傘をさして、狐や兎が出るという団地の通路を駅まで歩く。と、突然両手サイズのカエル出現! ウェーッ、気持ちワリィ。そういえばこのところの雨続きで、家の回りにナメクジが多い。列車に乗って初狩駅へ
6:25 初狩駅
このころには雨は上がった。駅を出てすぐ右の道に入り、住宅の中を何度か曲がり、左に畑・右にお墓の道を進む。畑には、ウリ・ハクサイ?・ネギ・ダイコン・インゲンが育っている。
6:55 椎茸栽培場
椎茸の木?がたくさん並んでいるところに、りっぱに「高川山登山口」を示す道標があり、これに従って草の道を入っていく。下草は濡れているが、雨ズボンを履くこともない。最初に植林帯を抜けたところに左に入る道が付いており、これが旧道らしいが、「立入禁止」になっている。何度か、下草−植林を繰り返すうちに登りは急になっている。半年間のなまった体には結構きつい。縄が張ってあるところもある。ところどころ、展望の利くところもあり、小休止によい。
7:45 女坂/男坂
なるほどここまでが「男坂」か。どおりできついわけだ などと勝手に納得する。数十m平坦な道が続いた後、スイッチバックするかのように戻るあたりで薮の中から道が一本合わさる。これが、下で分かれた旧道らしい。平坦な道はすぐに登りに変わるが、男坂より楽だなぁ と思っているうちに山頂に着いた。
8:00 高川山山頂着 秀麗富岳十二景第11座
360度の展望が待つはずの山頂だが、一面真っ白な展望しかない。お湯を沸かしてカップラーメンの用意をしている間、聴望に耳を傾けた。電車・高速道路・チャイム,虫・鳥の声が聞こえてくる。山はやっぱりいい。さっそくカップラーメンを食べようと思ったが、ない、箸がない、情けない。しかたがない ので落ちている枯れ枝を箸にした。
山頂にはイットカンがおいてあって、登った人の名前・住所・一言 が書いてある。私も、ハンドルとIDを書いてきた。(ひょっとしてひんしゅくもの?)
8:55 山頂発
たいていの人は、田野倉駅に降りるようだが、禾生駅方面におりた。薄暗い樹林帯を一気に降りる。沢に出会うあたりで、「福寿草の群生地」と書かれた、割れた案内板があった。30分程で車道にでた。ガイドブックによればここから長そうだ。
ワーーーーでたぁ! 細いニョロニョロ ヘビ。相手も恐くて逃げるんだが、やっぱり好きくない。
途中道ばたの栗の木の下で栗拾いをした。虫の付いてなさそうなのを20個くらい拾った。舗装道路に出るとカニがいた。これが居酒屋によくいる、サワガニ だろうか。でも家までつれていく気はもうとうない。彼(彼女)は、ここで暮らすのがよい。栗の木のほかに、柿の木もあり、実が道に落ちている。
栗・カニ・柿
そのほか何がいたっけ、どんな話だったっけ などと考えているうちに禾生駅に着いた。
10:10 禾生駅
表通りの角の、酒屋さんでビールが買える。自動販売機で *番絞りを押したら スーパー*ライ が出てきた???。予定ではこの後、駅と反対側の「九鬼山」に登るはずだったが病み上がりの子供も心配なので、10:50の登り電車で帰った。
目覚ましベビーのお父さんとお母さんは、一碗の栗ご飯で秋を楽しんだ。ビールは飲みそこねの*番絞り。