駄菓子屋

 最近はデパートや大手スーパーの中の一角に駄菓子屋が出店されている。駄菓子屋を出店していなくても、お菓子コーナーには子供達が喜びそうな10円〜30円くらいのお菓子がひとつひとつ選べるようになっている。しかし、駄菓子屋といえばやはりお菓子とおもちゃの融合合体だろう。貯めたお小遣いでおもちゃを買い、余ったお金で小菓子をかって仲間と空き地で菓子を食べながら買ったおもちゃで遊ぶ。こんなのが、子供って楽しいのである。”小やじ”たる私も楽しい。 

 ところが、空き地はなくなりその代わりに、「外で物を食べたら汚いからダメ !」という親の介入が新たに出現する。これでは、駄菓子屋さんはなくなってしまう。それでも、大月には駄菓子屋さんが残っている。もちろんスーパーの中ではなく、ちゃんとした一軒のお店だ。
地図
 ということで大月の駄菓子屋さんを尋ねてみた。大月駅を出て右に富士急線沿いに進む。小さな踏切の前、スーパーのところで左に入る道があるが、そのまま進むと道にぶつかる。角には果物屋さんと医院がある。右へ行くと陸橋を渡り線路の反対側に出るが、左へ曲がりさっき分けたスーパーの道と合わさる。”大月の駄菓子屋さん”はこの角にある。お店はガラス戸になっているので何が売っているかすぐわかる。ワクワクしながらお店に入る。”小やじ”としてはこんなお店を見てワクワクしないではいられない。
 アメ・チョコ・ポテトチップ・ねり菓子・しゃぶり菓子・パン・粉菓子・箱に入った菓子・袋に入った菓子・マイクロホンに入った菓子など小菓子がたっくさん並んでいる。天井からは自動車・トンボ・おしゃれサングラス・飛行機・おはじき・シャボン玉・アクセサリー・カード・時代メンコなどのおもちゃが所狭しとぶら下がっている。店内に入るとさっそく店のおばさんが出てくる。おばさんといっても私よりは若い。


お店の外観。看板はない。
お店の中
お店の中

メンコを売ってないか聞くと、お店のおばさんはいろいろ話してくれた。

 メンコはぶら下がっているものしかない。前はたくさんあったが子供がひとつずつ輪ゴムから取り出してしまい、バラバラになってしまった。お客さんはそんなには来ない。ウチは日曜は休みなので地元の子がくるくらい。それでも、電車で来る子供もいる。笹子や鳥沢辺りからきて、帰りの電車賃だけ残していろいろ買って帰っていく。この駄菓子屋は ひいおじいちゃん が始めた店でもう何十年も前からやっている。その前は豆腐屋さんだった。

 家で子供達に教えるためにビー玉を買って店を後にした。
ビー玉

 電車に乗ってまで子供達がやってくる大月の駄菓子屋さんは甲州街道の名店だと思う。ちょっと変わっているのは小さなこども以外に中学生前後の子供達を良く見かけることだろうか。年少期からの常連かも知れない。
 2002年4月からは、学校も完全週休2日になるので日本中の駄菓子屋さんに訪れる子どもの数が増えてほしい。ガンバレ大月の駄菓子屋さん! ガンバレ日本の子供達!

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